2008年05月13日

鳥インフルエンザ

昨日、「鳥インフルエンザ大丈夫!?」と知人からたずねられた。
ずいぶん、勘違いが生じているようだ。

はっきりいう。
大丈夫だ。

県内で、養鶏業者に消石灰を配布し、鳥インフルエンザを予防するニュースが流れたことで、逆に不安感を与えているようだ。
韓国での「鳥インフルエンザ」蔓延のニュースが、さらに不安を掻き立てる。

韓国では、アヒルの生産が盛んである。
アヒル、鴨などは、「鳥インフルエンザ」に対して、比較的強いようだ。
感染しても、発症しなかったりする。
これが厄介なのだ。

感染していても発症していないアヒルが農場で卵を産む。
それと知らず、他の農場の卵と一緒に、孵化場に運ばれてまとめて孵化させる。
感染していた卵から、生まれてすぐのほかの雛に感染が拡大する。
感染した雛が各地に運ばれて、感染が拡大する。

日本の農場は、ほとんどニワトリなので、感染した場合は、確実に、しかも急激に死亡鶏が増える。
つまり、早期に感染を確定できる。
農場以外にウイルスが出る前に、対応できるのである。

また、渡り鳥が死んだなど、野外で1羽死亡した程度では、ウイルスの量が少なく、人に感染する可能性はほとんど無い。
秋田や北海道の例を見ても、死亡した野鳥は数が少ない。
感染力が強ければ、もっと多くの渡り鳥が死亡するはずだ。

「高病原性鳥インフルエンザ」は、病気になると重症になるが、感染力は弱いのである。
集団で飼育する農場では、感染を避けられないが、伝播は意外とゆっくりしている。
「鳥インフルエンザ」は、一般の人が恐れるようなことではない。(人のインフルエンザの場合は大変なことになるが)

生きた鳥と密接に生活している、タイ:中国と、日本とは環境がまったく違うではないか。

さて、消石灰の話だ。

万が一を防止するために、消石灰が撒かれる。
渡り鳥の糞を人や、ねずみが踏みつけて農場に入っても、消石灰が消毒するだろう、くらいの理由だ。

そう、日本の農場が、感染するには、渡り鳥が農場内に侵入する、または、糞などが人や小動物について農場に入るしか考えられないのだ。

絶対感染しないとはいえないが、可能性はきわめて低い。
また、農場で感染しても、一般の人が感染することはまったくといって良いほど無い。

もっと、詳しい報道で、一般の人に余計な不安感を与えないようにして欲しいものである。

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この記事へのコメント
一般報道ではなかなか知りえない部分だと思います。
詳しいご説明ありがとうございました。
非常によくわかりました。

ありたどりさんの現況や取り組み・想いを伝える為に、ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
Posted by 佐賀ではたらく編集長 at 2008年05月13日 09:48
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